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2026.02.17
医院のお知らせ

歯を抜かない矯正治療は「舌癖改善」も重要です

歯を抜かない矯正治療は「舌癖改善」も重要です

「できるだけ歯を抜かずに矯正したい」
この希望はとても自然です。実際、状態によっては 『歯を抜かない矯正』(非抜歯矯正)で、見た目もかみ合わせも十分に改善できる方がいます。

ただし、歯を抜かない矯正できれいに整った歯並びを安定させるために大切なポイントがあります。
それが 舌癖(舌の位置・舌の動かし方のクセ)の改善です。

なぜ「舌癖」が歯を抜かない矯正で重要なの?

歯並びは、ワイヤーやマウスピースの力だけで決まるわけではありません。
実は、歯は日常的に 唇・頬・舌から力を受けています。

  • 舌がいつも前歯を押している
  • 飲み込むときに舌が前に出る(舌突出)
  • 舌が上あごに収まらず下がっている(低位舌)
  • 口が開きやすく口呼吸になっている

こうしたクセがあると、矯正で歯を動かしても、**舌が“元の位置へ押し戻す力”**になりやすいのです。

特に非抜歯矯正では、歯列のスペースやバランスを繊細に整える場面が多いため、舌癖の影響が結果の安定性に直結しやすくなります。

舌癖が関係しやすい歯並び

次のようなお悩みがある方は、舌癖が関与していることがあります。

  • 前歯が閉じない(開咬)
  • すきっ歯が戻りやすい
  • 前歯が出やすい(出っ歯傾向)
  • 発音が気になる(サ行・タ行など)
  • 口が開きやすい/口呼吸になりやすい

※もちろん原因は一つではありませんが、舌のクセは“気づかれにくい大事な要因”になりやすいです。

当院で行うチェック

矯正相談や精密検査では、歯並びだけでなく、舌とお口周りの使い方も確認します。

  • 安静時:舌はどこにある?(上あごに収まっているか)
  • 飲み込み:舌が前歯に当たっていないか
  • 唇:自然に口が閉じられるか
  • 呼吸:口呼吸のクセがないか
  • 必要に応じて:姿勢・習慣(頬杖、うつぶせ、指しゃぶり等)

舌癖はどうやって改善するの?

舌癖改善は「根性論」ではなく、正しい舌の置き場所と動かし方を“練習して習慣化”するイメージです。

口腔筋機能療法(MFT)/トレーニング

  • 舌の正しいポジション(上あごの定位置)
  • 正しい飲み込み方
  • 口唇の閉鎖トレーニング
    などを、無理のない範囲で段階的に行います。

必要な場合は補助装置を併用

症状によっては、舌が入り込みにくい環境を作る装置を使い、クセをリセットしやすくします。
(適応はお口の状態によって異なります)

矯正治療+舌癖改善で安定を目指す

歯を並べる → 舌のクセを整える → 保定(リテーナー)で安定させる
この流れで、治療結果の長持ち(後戻り予防)につなげます。

患者さんが得られるメリット

  • 歯を抜かない矯正の成功率・安定性が上がる
  • 後戻りリスクを減らす
  • 開咬・すきっ歯などの再発予防につながる
  • 口呼吸や発音など、生活面の悩みにもプラスになることがある

よくある質問(FAQ

Q1. 舌癖があると、歯を抜かない矯正はできませんか?

A. できないわけではありません。ですが、舌癖が強い場合は並べた歯が安定しにくいため、矯正と並行して舌癖改善に取り組むことで、より良い結果を目指せます。

Q2. 舌のトレーニングは痛いですか?大変ですか?

A. 痛みは基本的にありません。短時間の練習をコツコツ続ける内容が中心です。続けやすい方法を一緒に決めることが大切です。

Q3. 大人でも舌癖は治りますか?

A. はい。大人でも改善は可能です。大切なのは「正しい舌位を知る」+「習慣化」です。

Q4. 矯正後の後戻りが心配です

A. 後戻りはゼロにはできませんが、リテーナーの適切な使用に加えて、舌癖など“戻す力”を減らすことが予防になります