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2018.02.09
歯科コラム

歯の定期健診ってほんとに必要?健診内容や費用は?


歯科医院は、虫歯などのトラブルがあるときだけ行くものと思っている方もいるかもしれません。実は、虫歯や歯周病になってからの治療は歯に負担がかかるため、抜歯しなければならないようなケースもあります。日頃から定期健診を受けていれば、トラブルを防ぐことが可能です。ここでは歯の定期健診の必要性や健診内容、費用、頻度などについてご紹介します。

■歯の定期健診の内容

歯の定期健診では、口腔内がよい状態で維持されているかをチェックします。歯に汚れや歯垢がついていないかだけでなく、虫歯や歯周病になっていないかなども診断します。さらに、入れ歯や差し歯、詰め物の様子も診断します。また歯だけでなく、粘膜に異常がないかどうかのチェックも健診のうちです。

特に虫歯は放っておくと歯周病を引き起こす恐れがあり、悪化してからでは治療が大変です。ところが、虫歯が小さいときには痛みが発生しなかったり、自分では見えなかったりするもの。歯の定期健診を受けておけば、虫歯になりかけのときにも発見して治療が可能です。

健診の後は、歯のクリーニングをしたり、ブラッシング指導を受けたりするのが一般的です。クリーニングでは、歯磨きやデンタルフロスを使っても落とせないような汚れを落とします。これが虫歯や歯周病の予防にもつながるのです。同じく、ブラッシングを正しく行えるよう最適な方法を覚えておくことも大切です。

■歯の定期健診の必要性
歯の定期健診は、歯科医もおすすめするデンタルケアです。毎日歯磨きしていればよいのではないかと思われがちですが、セルフケアでできることには限界があります。歯に汚れがたまってきたり、虫歯や歯周病が発生したりしてしまうこともあります。毎食後の歯磨きを欠かさず行っている方でも、歯垢や歯石がたまることはめずらしくありません。セルフケアではできないケアができるのが、歯の定期健診の特徴でありメリットです。

一度でも重度の虫歯になると、歯の定期健診がどれほど役に立つかが分かります。虫歯によっては、痛み止めの薬も効かないほどの痛みになることもあります。虫歯を治療しないでいると虫歯菌に侵される一方で、最終的には歯周病や歯槽膿漏に発展することもあります。歯を失ってしまう恐れもあり、入れ歯を作ることになる可能性も出てきます。また、虫歯が悪化すれば他の歯に虫歯菌が蔓延したり、ときには肺などに悪影響を与えたりすることもあるので注意が必要です。体の負担だけでなく、費用の負担も大きくなります。

定期健診を受けていれば、口腔内の健康を保ちやすくなります。自分でケアすることが大前提ですが、定期健診を受けることでセルフケアでは不十分な点を補ってもらうことが可能です。病気を防ぐことは結果的に節約にもなり、何歳になっても健康な歯を保てるため快適な生活にもつながります。

■歯の定期健診の費用と頻度

歯の定期健診は、歯科医や定期健診の内容によっても違ってきます。しかし、心配するほど高額な費用になることはありません。相場としては、3,000~4,000円程度です。クリニックによっては安い場合もあるので、安心して定期健診を受けることができます。定期健診を受けずに虫歯が悪化してから治療するほうが、高額な費用がかかります。抜歯した後に入れ歯を作る必要があるケースでは、思いがけない出費となってしまいます。そのような負担を考えれば、定期健診を受けておくほうが節約になります。

歯の定期健診を受けるペースとしては、3カ月から半年に1回程度が理想です。毎月定期健診に通う必要はありません。また、3カ月から半年に1回くらいのペースであれば通いやすいといえます。

数多くある歯科医院の中には、予防歯科に力を入れているところがあります。そのような歯科医院を選び、しっかりした歯の定期健診を受けることが大切です。歯がトラブルを起こしてから歯科医院に行くよりも、定期健診に通い続けるほうが経済的にも歯の健康のためにもお得です。定期的な健診を受け、末永く健康な歯を保ちましょう。

参考URL
・デンタルヘルス通信
http://i-scdc.jp/blog/?p=125

・いしゃまち
https://www.ishamachi.com/?p=7026